みなさんこんばんは。
「もす!」の神酒原です。

現在『氷菓』が大絶賛放送中の京都アニメーションですが、10月からの放送開始が予定されている新作『中二病でも恋がしたい!』(以下、中二病)の情報がどんどん公開されてきました。
夏コミに合わせてPVが公開されましたので、展望を書いてみたいと思います。

実は、『中二病』のアニメ化が発表された直後にも展望を書いていたりします。
京都アニメーション新作『中二病でも恋がしたい!』を展望してみる
参考までにどうぞ。

記事内容は、原作ネタバレを含みません。
それではどうぞ。
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スタッフ、キャスト情報

まずはこれから見なければ始まりませんね。
しかしその前に。上にリンクを貼った以前の展望記事において、私はスタッフ・キャストの予想をしていました。判断基準がほとんどなかったので予想というよりは希望でしたが。
見事に外れてしまいました。まぁまだメインキャストが全員は発表されていませんので、望みは少しありますけども。

さて、まずは発表されたキャストから。

小鳥遊六花 CV内田真礼
丹生谷(にぶたに)森夏 CV赤崎千夏
五月七日くみん CV浅倉杏美
凸守早苗 CV上坂すみれ


新人で固めてきましたねぇ。いつもの京アニです。
私はこのうち、小鳥遊六花を門脇舞以、丹生谷森夏を日笠陽子だと予想していました。残り2名はアニメ版のオリキャラです。

赤崎千夏と上坂すみれは、比較的有名なんでしょうか。赤崎千夏は『キルミーベイベー』の折部やすな役で一気に名が知れました。
丹生谷はやすなとはまったく正反対のキャラなので、この配役にはけっこうビックリしています。どのような演技をしてくれるのか、いい意味で未知数。

メインヒロイン役を射止めた内田真礼(まあや、って読むんですって!)は、調べてみると、なんと私と生まれた日が1日違いでした。ビックリだ。彼女が生まれた翌日に私が生まれています。って、どうでもいい情報でした。

他には、主人公などのキャストがまだ発表されていません。楽しみにしたいです。

次に、スタッフを見てみます。気になるところを抜粋。

監督:石原立也
シリーズ構成:花田十輝
キャラクターデザイン:池田和美
色彩設定:竹田明代
撮影監督:山本倫
設定:高橋博行
音楽:虹音


放送中の『氷菓』で石原立也の演出回がないのを不思議に思っていましたが、やはりこっちの監督だったか、という感じです。石原立也が監督となると途端に安心感が生まれるから不思議です。

キャラクターデザインは池田和美。他のスタッフもそうですが、こうなると『CLANNAD』を思い出さずにはいられませんね。
以前までの京アニのほとんどの作品(全作品?)の設定は高橋博行が行っていたのですが、『氷菓』では唐田洋の担当になっていました。このことから「高橋博行は『中二病』の方かな」と思っていたのですが、本当にそうでした。

音楽の虹音は、これまた今までの京アニにはなかったような音楽性を引き込んでくれそうですね。といっても今までが、ほとんどKey音楽か神前暁だっただけなんですけどね。とりあえず、PVの音楽はめちゃくちゃカッコよかったです。

作品のノリとこのスタッフ、そしてPVを見ると、私の印象としては、この作品、『CLANNAD』と『日常』を足して2で割るようなものになるんじゃないかと思えてきます。


PVを見て

とにかくシーンを細切れにしてお得感のあるPVでした。六花のあんな表情こんな表情が盛りだくさん!

もう私の期待度はマックスではち切れんばかりなのですが、1つ触れておくべき点があります。
それは、オリジナル展開が増えるだろうということ。

いや、原作自体一般流通していないので知名度らしい知名度なんかなく、オリジナルだろうがじゃなかろうがあまり関係はなさそうですが、京アニと言えば「原作に忠実」がウリの1つ。細かなアレンジメントは加えるものの、原作から大幅に変えたことは(私の知る限り)なかったはずです。

しかし『中二病』は、今までの情報を見る限り、かなり大幅に変わるんじゃないだろうか。
と言っても、心配しているわけではありません。
以前から、私はこの作品に対して「アニメ化の際は、原作のアレンジが絶対に必要」と言っていました。ストーリーは面白くて、私自身大好きなのですけど、主に1巻の内容がものすごく下手くそなのですね。文章では許されても、いや、文章でも許されるレベルではありませんでしたが、ともかくあれをそのまま映像化するなんて不可能です。だから絶対にアレンジが必要でした。

なので、大幅にアレンジしてくれそうなアニメ版には大いに期待してしまいます。
その中の最大の要素が、オリキャラですね。

五月七日くみん、と、凸守早苗、がそうです。
人を食ったような名前ですが、これは本名だろうか。小鳥遊六花、丹生谷森夏は本名ですが、この2名は偽名の可能性もあるかも。
そのくせPVでは、五月七日くみんが隅っこに一瞬映る程度でしたが。

その流れで少しだけ心配なのが、どうも原作キャラの性格が……?
主人公の富樫勇太、メインヒロインの小鳥遊六花、そして丹生谷森夏のキャラ紹介が公式サイトに載ってますが、どうも私の知ってる彼らとは少し違うような。紹介文で暴れているだけかもしれませんので、実際に見てみないと分かりませんけどね。

とまぁ、序盤からオリキャラを加えてオリジナル展開をなぞってくれるのは問題ないのですが、原作のストーリーはどうなるのかなぁ、というのはあります。
さっきは「そのまま映像化するなんて不可能」なんて書きましたが、ストーリー自体はとてもいいのです。特に2巻のメインフローは思わず泣かされましたので、丁寧にやってくれるといいなぁと思っているのですが。どうなるでしょうか。

PVでは、勇太が六花につっこむシーンがいっぱいあって、なんだかほっこりしてしまいました。早く愛のある度突きあいが見たい。

放送期間に関しては、原作が2巻までしか出てませんし、3巻がそろそろ発売されるにしてもまず1クールで確定だろうなぁと思っていたのですが、こうオリジナル要素をぶち込みまくるとなると、もしかしたら2クールできるんじゃないかという気がしてきました。
『氷菓』に続いて連続2クールは大変そうですが、京アニは一時期『Kanon』→『らき☆すた』→『CLANNAD』と間を空けずに2クールアニメを3つ放送したことがあるのですよね。不可能ではありません。

ともかく、放送がとても楽しみです。


ちょいと原作を交えたお話

以下、それほどネタバレというわけではありませんが、原作に関連するお話をします。ネタバレを回避したい人は、あとはこの話が終わると記事も終わりですので、バックスペースして下さい。



アニメ化が発表されて、原作を読んだ時、私は「このアニメ化は大きく分けて2パターンある」と思いました。
脳内映像をきっちり描写しちゃうか、そういう描写は封印してしまうか。
特に2巻の六花と七宮のバトル、あそこでだいぶ左右されると思ったのです。

私は後者かな、と予想していました。京アニは細かい演技でキャラを魅せることに長けていますから、余計な情報は排除するんじゃないかなぁと。
六花と七宮のバトルも、こっちの方がガチで「あいたたたた」感が出ていい味出るんじゃないかなと。

でもまぁ、前者でしたね。脳内映像を大放出しちゃうみたいです。
まぁこれならこれで、画面が賑やかで楽しそうですけどね。現実パートと妄想パートのギャップも楽しめそうです。
『日常』で培った映像の大暴走を、ここで遺憾なく発揮してもらいたいなと思います。

ちなみに、私が一番期待しているキャラは丹生谷。
この作品はメインヒロインの六花がとにかく大事であり、そして次に大事なのは言わずもがな七宮ですが、オリジナル展開が増えるだろうということで、これは丹生谷に注目するべきかなと。
勇太のハーレム一員になってしまう……ということが一番考えられますが、私この子けっこう気に入っていたのです。ビジュアルデザインがとにかく好みで、性格もなかなか面白い。アニメで出番が増えるなら、面白くなるのはこの子かなぁって。

あと、PVを見ると、勇太の上の妹らしき子がいましたね。原作では出番がほぼゼロなので、原作キャラでありながら未知数。こちらにも期待したいです。