新生活に胸が躍っているお兄さんお姉さんも、特に今までと変わらないお兄さんお姉さんもこんばんは。
「もす!」の神酒原です。
私事ですが、パソコンを買い替えました。なので生活は特に今までと変わらないですが、気分は新生活です。

さて、今回の記事は今月に放送の開始が控えている京アニ新作アニメ『氷菓』についての展望記事となっております。
タイトルにも付け加えている通り、原作ネタバレはなしです。どなたでも安心してお読みいただけます。

『日常』から一年、『映画 けいおん!』を経て再びテレビアニメに舞い戻ってきた京アニ。『氷菓』はどのようなアニメになるでしょうか。
それでは続きをどうぞ。

※15日0時16分追記
 
 
 
実は、と前置きするほどの事ではないですが、京アニがアニメを作るという事で、『氷菓』を買って読みました。普通に角川文庫から出ているやつをちょろんと。そしたらあとで調べてみると、なんとアニメイラストカバーが発売されちゃうそうじゃないですか。そっちが欲しかったよ! 買う前に図書館を当たってみるべきでした。2巻『愚者のエンドロール』はまだ買っていないのですが、2巻からアニメイラストカバーを買うのもなんだか並びが悪いし、どうしたものか。

なんて、私の事はどうでもいいのです。
肝心なのは内容ですね。ネタバレをしないと宣言したので、ネタバレなしで簡単に感想を書いてみようと思います。

作者の米澤穂信、のちの著作『インシテミル』が映画化される等、なんだか一般文芸作家のような感じになっているようですが、少なくともこの作品はライトノベルに分類されるそうです。有川浩しかり、こういうボーダー的な作家がラノベの定義を曖昧にしているのですね。まぁそんな情報は置いといて。

キャラクターがキャラキャラしている、と言ったらなんだか変な感じですが、登場人物がしっかりキャラクターとして確立しているところがあったので、確かにこれはラノベなのでしょうね。
しかしその文章は、ラノベではついぞ見た事のない言い回しの連発でした。僕は純文学なんてほとんど触れた事がないけれど、たぶん純文学寄りなんじゃないでしょうか。

たまに日本語を間違えるところが気になりはしましたが、文章力という点においてはずば抜けていると感じました。「読ませる文章」とはこういう文章の事を言うのだな、と。しかもこれがデビュー作だというのだから、驚いたものです。
そういう点では、大変面白かったです。独特のセリフ回しやエッジの効いた地の文はとりあえず読んでいるだけでも楽しい。

ストーリーの方は、最後まで読んでみるとすべてが一つにつながっていて「これは面白い」と思えたのですが、少し地味な印象を受けました。展開が小さいので、ミステリとしては「事件が用意されている感」もありました。
まぁこれは、私個人の感想です。もう10年以上前の作品なので、今さらこれ以上を語る事もないでしょう。

問題は、「これはアニメにはだいぶ向かないんじゃないか」と感じてしまった事。
ミステリという事で、考える時間、謎解きをする時間、が作品時間の大部分を占めています。文字だけの小説では面白くても、動きが必要となるアニメではこれは致命的な特性。『名探偵コナン』は結果的にアニメが成功して劇場版16作目『11人目のストライカー』が本日公開となりますが、アニメ化当初は「セリフばかりになって失敗するのでは」と心配されていたそうです。

とまぁ、コナンをミステリと呼んでいいかどうかはとりあえずさておき、ミステリをアニメにするとなるとどうしても「動き」の問題が付きまといます。今回のアニメ化は、ここが大きなポイントとなるでしょう。

さて、PVが公開されていますね。余談ですが、私はあまりいいPVだとは思いませんでした。キャラの声が入っていなくてナレーションのみで、それであそこまで長話をされると正直飽きてしまいます。京アニの美麗な作画をたくさん見られるという点ではいいのかも知れませんが、それも長すぎると「見せすぎ」となる。

少し話がずれましたが、そのPVを見たところ、私が原作を読んだ時の印象とはだいぶ違っていました。いや、小説とアニメって基本的に印象が変わって当たり前なのですが、その違いが顕著だったのです。

やはりと言うか、動く動く!
作画がぬるぬる動く、という意味ではありません。キャラクターの身振り手振り、一挙手一投足が動きまくっているのです。これは原作を読んでいる時にはまったく感じない感覚でした。たかがPVでここまで思ったのだから、いざ本編を見るとどれだけすごいんだろう、と期待を持たせてくれます。

つまり、私は一つ思い違いをしていたのです。
ミステリは手足の動きがない、これをどうアニメに落とし込むのかが重要。それは確かにそうですが、アニメを作るのが京アニだという事をすっかり念頭に置いていなかったのです。
私は自他ともに認める熱心な京アニ信者。誰よりも、と言えば過言ですが、京アニの特性はよく分かっています。京アニはその綺麗な作画も魅力ですが、一番すごいのはキャラクターの演技。
たとえ小説レベルではキャラクターが動いていなくとも、ひとたび京アニが腰を上げれば、それは何気ないワンシーン一つ取ってもキャラクターが活き活きと動く、という事を意味しているのでした。

京アニ作品において、キャラクターの動きについて心配するのは杞憂。むしろ失礼というもの。
私が原作を読んで唯一「これはどうなるんだ?」と思った点に関しては、特に取り上げるべきではない事柄なのでした。

まだ一つ杞憂が残るとすれば、それでもやはりストーリーが「文学的」だという事でしょうか。ミステリだからセリフ量が増えるのは当然としても、それを差し引いたってアニメに映えるストーリーだとは思えません。
この辺は、純粋に楽しみにしたいと思います。



まだ記事は終わりません。あと少し語ります。
私が『氷菓』を買った時、素直に思った事があります。「薄っ!」と。
アニメ『氷菓』は古典部シリーズを原作としていますが、『氷菓』とはその第1巻のみを指します。だから、僕は特に考えずにアニメ『氷菓』は1クールになるものだと思っていました。一冊をアニメ化するのですから、誰でもそう思うはず。
しかし、それにしても『氷菓』は薄すぎます。角川文庫で217ページ。オリジナル展開を織り交ぜたって、1クール持つはずがありません。

という訳で公式サイトを見に行ってみたのですが(ちなみに二つありますけど、京アニサイトの方がいい出来です)、登場人物がクソ多いですね。私は納得しました。はい、アニメ『氷菓』は古典部シリーズの第2巻『愚者のエンドロール』以降も映像化します。

私はまだ1巻しか読んでいませんので、キャスト情報からどの巻数までが映像化されるかの予想はできませんが、少なくとも3巻までの登場人物は公式サイトに記載されています。原作の既刊は5巻です。
繰り返すようですが、2巻以降をまだ読んでいないので、ストーリーからもどの辺までが映像化されるのかやはり分かりませんが、どうやら4巻は短編集のようです。なので、4巻まで、という区切りはあり得ませんね。

となると、3巻までか5巻まで。
次が予想できない私がここで取り上げたいのは、もし5巻までを映像化するのだとしたら、2クールアニメになる可能性もあるという事です。

てっきり1クールアニメだと思っていたので、2クールアニメである可能性も出てきて、ちょっとテンションが上がってしまいました。京アニの映像をより長く見ていられるなんて幸せすぎます。まぁ、それでも1クールアニメである可能性の方が大きいのですけどね。もしかしたら、もうすでに放送期間が発表されていたりして。私はその辺の情報を拾わないので、もし知っている方がいましたら教えて下さい。

余談ですが、今回監督を務める武本康弘は、もし『氷菓』が2クールに渡るのだとすると、2クールアニメを担当するのは初めてになります。
『らき☆すた』が2クールでしたが、あれは山本寛が地盤を固めていたはずなので、厳密にはカウントしません。

(追記部分)
……と、この記事を下書き保存して寝て起きて文章をチェックしていざ投稿ボタンを押そうとしたのですが、投稿する前に公式サイトを見に行ってみるとDVD/BD情報が公開されていますね。それによると、1巻の収録話数は2話(恐らくすべて2話になるでしょう)。2クールだと12巻になってしまいますね。シリーズが12巻に及ぶのは嫌がられますから、少し可能性が低くなりました。
その上、特典として3巻収納BOXがつくようです。まさか3巻収納BOXを4つ、なんて事はないだろうから(普通は6巻収納の2つですよね)、3巻収納が2つで全6巻、と考えるのが妥当になりました。1巻は2話で2巻以降3話の全9巻パターンも考えられますが、まぁ可能性は低いかな。アニメ『氷菓』は1クールと見てよさそうですね。
(追記部分終わり)

(投稿したあとさらに追記)
とまぁ、私がとりあえず調べた限りの(大して調べてませんけど)状況証拠だけを整理すれば「1クールアニメである可能性が大」という結論に達する訳ですが、コメントとツイッターから情報をいただきました。2クールだそうですね。
しかもDVD/BDは全11巻とな。そんなのどっちの公式サイトにも書いてないよ! 書いてないよね……?(←実はよく見てない)

コメントの名無しさんとツイッターのMr.もやしさんには感謝。でももやしさん、「勘違いされてますな」はないよぉ。いや、だいぶ勘違い覚悟で書いてましたけどね。面倒くさいから情報集めてなかっただけで。なんだか言い訳がましいな。
とにかく2クールやっほい。もやしさん情報によるともしかしたら4巻までの映像化かも知れないそうな。公式サイトに載ってる登場人物が4巻までなのかな。でも4巻で2クールはだいぶゆっくりになりますね。
(投稿したあとさらに追記ここまで)

これで最後になりますが、スタッフについて一言二言。

シリーズ構成の賀東招二。アニメ脚本の担当は『ドルアーガの塔』以来でしょうか。『フルメタル・パニック!』シリーズのシリーズ構成などで京アニとは仕事経験がありますね。小説原作を小説家が料理する。どうなるか楽しみです。

監督の武本康弘。やはり、『フルメタ』シリーズの監督(一期を除く)。賀東招二とはフルメタコンビ、久しぶりにフルメタの雰囲気も楽しめそうです。作品の方向性はだいぶ違いますけども。
ちなみに、最近お子さんが生まれたそうです。子育ての一番大変な時期に監督とはこれまた大変ですが、お子さんのためにもこのアニメは成功に収めないといけませんね。頑張って下さい。

設定の唐田洋。設定とは、たぶん現場によって差異はあるでしょうが、小物や建物などのデザインの担当ですかね。京アニの設定と言えば、今手元に資料がないので具体的な時期は分かりませんが、高橋博行がずっと担当してきていたのです。『けいおん』シリーズの楽器設定・楽器作監として、特に活躍していました。それが今回変更となったので、少し驚きました。唐田洋は原画担当のようです。作画監督の登板は今のところありません。高橋博行が退社したという可能性はないので(昨日も日記を更新してます)(ちなみに『中二病』の方の彼の応援イラストがすげぇ素敵です)、新しい体制を作るという事でしょうか。もしくは、高橋博行は『中二病でも恋がしたい!』の方を担当しているとか。
まぁその辺の事情は分かりませんが、ともかく楽しみです。PVの時点で、すでに原作からは変更している設定がちらほら見えました。

音楽の田中公平。アニメ音楽界の重鎮すぎてワロタ。



とまぁ、この辺で記事を終わる事にします。
けっこう取り留めのない内容になった上に展望とは何か違う感じになりましたが、アニメ『氷菓』を視聴する前の皆さんの予習代わりにでもなれば幸いです。
何か忘れてるなぁと思ったら、声優について触れていませんでした。キャスト発表時は「何その京アニ声優w」なんて思ったものですが、いざ原作を読むとなるほどみんなピッタリ配役です。
アニメ『氷菓』、すごく楽しみです。私のブログ「もす!」では、特に気合いを入れて感想を書く事になるでしょう。