1.はじめに


こんにちわ、柚木です。以前にも自分のブログで記述したものなのですが、アニプレッションブログにまとめさせていただこうと思い、再度、掲載させて頂きます。反復になってしまいますが、すみません。

7月9日から1週間のみで、かつ、上映場所も新宿バルト9と梅田ブルク7の2ヶ所ではありましたが、世界初の2Dアニメの3Dアニメ化を試みた『Baby Princess 3D パラダイス0[ラブ]』の作品上映がありました。(8月13日(土)~8月25日(木)にも上映追加されています。)ちなみに私は、初日である9日に本作品を観させて頂きました。

それに、20日に本作品のBDが発売になっており予約はしたものの、なかなか予定が合わず取りに行けないままでした。ですが、7月23日になんとか受け取りに行くことができました(*1)

せっかくBDも視聴することができたので、感想を書かせて頂きたいと思います。胸がたくさん映し出されるというのは個人的にとてもありがたいことであるので、胸の魅力に焦点を当てて言及してみたいと思います。

Baby Princess 3Dパラダイス0(ラブ)」のアニメ公式サイト

2.DNAをくすぶる3Dの胸描写


本作品は胸がたくさん映し出されるといことはもちろん、何より最大の魅力は3Dで胸を見ることができるということです。

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イギリスの動物行動学者、デズモンド・モリスが『裸のサル』の中でおよそ、以下のことを述べているようなのです。
おっぱいはお尻の擬態として発達したのではないか。ひとは進化の過程でセックスの体位が後背位から正常位に変わっていったとされる。そのため、男は後背位のときに性的信号として重要だったお尻よりも、正常位で身体のまえにくるもの、胸にお尻のようなふくらみを持ったメスを好むようになった。メスもまた対面する体位をとることで胸が敏感になり、性的興奮を高め、その方向で自然淘汰が働いたのではないか(*2)
つまり、DNAレベルでおっぱい好きを刷りこまれているという説があるようなのです。

それゆえ、アニメでは2Dでしか見ることのできなかった胸が、3Dとして見ることができるようになるということは、男性にとってはこれまでもない喜びなのではないでしょうか。

3.トルソーを意識させるような映し方


それに、胸(正確にはボディーライン)を意識させるようなカメラワークが何より魅力的でありがたかったです。

というのも、天使家は家族旅行をすることになり、家族全員で川に遊びに行くわけであるが、その中で水着姿を見ることのできるシーンがあります。そのシーンでは、キャラクターの顔から映すのではなく、くびれから太ももまでを、そして胸を先に映しているのです。

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(ヒカリを例に、くびれから太ももまでを、そして胸から顔を映すという流れ)

時期的にちょうどいいのですが、たとえば矢口史靖監督の『ウォーターボーイズ』という作品があります。その中でも同様なカメラワークがなされていたように思われるのです。

『ウォーターボーイズ』の中では、眞鍋かをりさんが水泳部の顧問役として登場しています。そこで、眞鍋さんに対するの映し出され方を見てみると、初登場のシーンでは顔が映し出されることはなく、胸だけが映し出されています。

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それに、眞鍋さんが水着姿で登場するシーンが2回ほどありますが、そのうちの1つのシーンを見ていくことにしたいと思います。そのシーンを見てみるますと、最初に顔が映し出されるのではなく、まずはくびれから太ももまでを、そして胸を映してから最後に顔が映し出されていることがわかるのではないでしょうか。

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(くびれから太ももまでを、そして胸から顔を映すという流れ)

眞鍋さんといえば、“グラビア”アイドルとして有名な方ですが、グラビアアイドルとは水着姿で自身のセクシーさ、可愛らしさなどの魅力を表現する仕事をなされている方のことです。キャラクターの顔はとても大切な要素ではありますが、あえて顔から映すのではなく、くびれから太ももを、そして胸を映し出し、最後になってやっと顔を映すことでボディーラインを意識させる映し方になっています。

人間の頭部・腕・足・脚を除いた胴体部分のみを造形した彫刻であるトルソーというものがありますが、まさに、トルソーのように胴体部分を見てと言わんばかりの映し方ではないでしょうか。

ちなみに、アイドルとして有名な平山あやさんは、初登場のシーンでばっちりと顔から映し出されています。

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このようなことから、本作品においても顔からではなく、あえてくびれから太ももまでを、そして胸を先に映し出すことで、胸(正確にはボディーライン)がとても意識しやすくなっており、とてもありがたいです。

4.キスシーンにおける背景--天の川


また、家族旅行終盤において、陽太郎とヒカルがキスをするシーンがあります。そこでは、天の川を意識させるような背景が映し出されているのです。

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七夕の日に、わし座の1等星アルタイル(牽牛星)彦星と、こと座の1等星べガ(織女星)織姫が天の川の上で結ばれるように、陽太郎とヒカルがキスで結ばれたことを強調しているかのなのではないでしょうか。

5.結語


胸のことばかり言及してしまいましたが、キャラクターが全員とってもとってもかわいいですので見ていてとてもニヤニヤすることができます。あまりのキャラクターのかわいさにやられてしまい、BDをはじめいろいろと購入してしまったり、予約してしまったりしました。

川辺で水着姿の女の子たちがいっぱい遊んでいますので9月にはなってしまいましたが、本作品と「夏色えがおで 1,2,Jump!」に付随しているDVD(どちらも原案は公野櫻子さん)が夏の終わりに見たいアニメ2011的なお勧めアニメです(*3)

とらのあなにおいて委託販売中(http://www.toranoana.jp/mailorder/article/04/0020/02/78/040020027856.htmlの『アニプレッションvol.2』の編集後記ではありますが、『Baby Princess ベイビー・プリンセス OVA 3Dぱらだいす0[ラブ]』について少しばかり言及しております

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・『魔法少女まどか★マギカ』『輝きのタクト』『あの日見た花の名前を僕たちはまだ知らない。』を中心とした作品考察
・今年のアニメについて語る座談会、
・今年の4月~6月放映作品を中心としたクロスレビュー
以上を中心とした内容で全148Pです。

『アニプレッション! Vol.2』をお手にとって頂けるとありがたい限りでございます。それでは、よろしくお願いいたします。



(*1) 映画館では3Dで観ることができたもの、私の自宅環境では3Dで視聴することができないため2Dで視聴しました。とても悲しいです。
(*2)男はどうしておっぱいに魅かれてしまうのか?」(web R25)
(*3)夏の終わりに見たいアニメ2011」(アニプレッション!!)を参照。