1.はじめに


こんにちわ、柚木です。2011年夏季のアニメも第4話まで進展しているわけですが、その中で『ロウきゅーぶ!』におけるなんとも幼げで可愛らしい彼女らがとても魅力的であるのではないでしょうか。

彼女らの身長の低さもその幼げな可愛さを引き立たせているわけであるが、その身長の低さを強調するためか、様々な物により基準線が設けられ比較が行われやすくなったいかのようなのなのです。

そこで今回は、彼女らの身長の低さを強調するために設けられている基準線について焦点を当ててみていきたいと思います。

2.基準線の確立と彼/彼女らの比較


まずはじめに気になったのが、バスケットゴールによる基準線の確立です。

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わかりやすいようにゴールに沿って赤い補助線を入れてみましたが、このようにゴールの端を少しだけではあるが描写しているのです。ですが、映し出されたゴールが基準線となり身長が比較しやすくなっているかのようなのです。

その結果、基準線を上回る昴は身長が高く、逆に基準線を下回る彼女らの身長の低さがとても際立って見えるのではないでしょうか。

また、青い補助線を扉に沿って引いてみたのだが、ちょうど彼女らの頭の位置にあるのです。つまり、扉による基準線が彼女らの身長の低さを強調してもいるのです。

次に、壁の段になっているような部分や色の変わり目により基準線の確立です。

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ともに昴と紗季が横に並んでいるカットですが、赤い補助線を入れたことからも明らかなように壁や色の境界線が基準線となっているのです。

単に2人だけが映し出されているカットに関してはバスケットゴールによる線引きと同様に、基準線を上回る昴は身長が高く、逆に基準線を下回る紗季の身長の低さがとても際立って見えます。

それに2人の手前に他のキャラクターが映っているカットに関しては、紗季の頭の上に壁や色の境界線が重なっているのです。つまり、基準線を上回る昴は身長の高さが際立つ結果、必然的に紗季の身長の低さも際立つことになるのです。

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今度はは昴と智花が横に並んでいるカットですが紗季と同様、智花の頭の上に壁や色の境界線が重なっているのです。このことで、智花の身長の低さが際立つ結果となります。

そして、真帆が昴の背中に抱きついてからバスケコートに降りてゆくという一連の動作が真帆視点で動いていくというシーンがあったように思われます。そこで、昴の背中からバスケコートに真帆が降りるや否や昴のことを見上げているのですが、その際に昴の顔が切れて映し出されているのです。

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このように画面の上の部分が基準線となることで、頭が切れてしまう昴は身長が高く、頭が切れることなく全てが収まっている真帆と智花は身長が低いということが際立つことになるのではないでしょうか。

3.彼女らの比較による愛莉の身長の高さ


身長の低い彼女らではあるが、昴や智花などから指摘があったのように愛莉はこの中では早熟で身長が高いなのである。そのことを強調するかのように彼女らが集まっているシーンでも基準線が確立されていたのです。

まずはシャワーシーンであるが、ここでは彼女らの頭の高さにシャンプーやタオルなどを置く台が丁度配置されているのである。その台に沿って赤い補助線を引いてみることにします。

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すると丁度その台が基準線となり、その基準線を上回る愛莉は身長が高く、基本的にそれを下回る他の彼女らは身長が低いということの強調になっているかのようなのです。台による基準線はもちろんのこと、彼女らを隠している扉がひなた(左端)から愛莉に向かうにつれ下げていることもとても面白いです。

そして、次に気になるのが彼女らが食事をしているシーンであるが、彼女らの背後には格子付きの窓が描かれているのである。そこで同様に、その格子に沿って補助線を引いてみることにします。

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こちらも同様に窓の格子が基準線となり、その基準線を上回る愛莉は身長が高く、基本的にそれを下回る他の彼女らは身長が低いということが強調されていることがわかります。

さらに付け加えるのであれば、バスケットゴールによる基準線の確立の箇所における右側の画像でも愛莉の身長が強調されているのである。そこで、ここでは扉に沿って赤い補助線を、そして柱に沿って青い補助線を引いてみることにします。

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このようにしてみるますと、扉による基準線が確立することで愛莉の身長は強調され、柱による基準線により他の彼女らの身長の低さが際立つ結果になります。

それに、本作品のエンディングにも注目してみることにしたいと思います。エンディングの中で、彼女らが馬跳びをしているシーンがありますが、愛莉以外は頭までフレームに収まっているのです。ですが、愛莉のみそのフレームに頭が収まりきらずに、はみ出してしまっています。

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上述した事柄はもちろんのことエンディングなどからも、愛莉の身長の多きわが際立つ結果となるのではないでしょうか。

4.彼/彼女の強弱


今度は昴と昴の叔母である美星に焦点を当ててみていくことにしたいと思います。そこでまずはじめに、リビングにおいて2人が会話をしているシーンをみることにします。そこでは美星が映し出されてから、キッチンの方で牛乳を飲んでいる昴へとスライドしていくわけですが、2人を比較すると身長の違いがとても際立つように思われます。

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というのも、美星は普通に立っていて、かつ頭が何かに被ってしまっているということはありません。それに対し、昴はしゃがんでいるにも関わらず、キッチンの換気扇のところに頭が被ってしまっているのです。このように普通に立っていても頭に何も被ることのない美星と、しゃがんでいたとしても何かに頭が重被ってしまうしまう昴とするで2人の身長差がとても際立つことになります。

昴がリビングを出て行くカットでも、美星の背後に大きな木を配置することで、美星の背の低さを強調するかのように映し出されている。

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また、昴が自らの部屋へと移るも美星が昴の幼い頃に書いた作文を読みはじめようとするカットも背後の背景をタータン柄にしているのである。補助線を引くまでもないかもしれないが、タータン柄が基準線となり2人の身長差がとても際立つことになります。

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このようにとても2人の身長差、すなわち昴が高く、美星が低いということが強調されていたわけであるが、そのことで昴の脅された状況が良く伝わってくるかのようだったのです。

というのも、美星は昴に対し3日間女子バスケ部のコーチをするようにお願いするものの、昴はあっさりとそれを断ってしまうのです。しかし美星は、もし断るのであれば昴の幼い頃に書いた作文をネット上に公開すると脅され、しぶしぶコーチの件を承諾せざるを得ない状況になってしまうのです。

そのシーンを見ていただければわかるように、昴よりも身長が低いはずの美星がベットの上に乗ることで、昴よりも高くなっていることがわかります。

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このように高低に変化をつけることだけでも状況の変化がよく伝わってくるのであるが、それに加えて立ち位置までにも変化をつけているのです。

舞台には上手(かみて)と下手(しもて)がある。客席から見て右側が上手であり左側が下手と呼ばれ、文字通り上手(右側)の方が上位(優勢)のものとして扱われています。

当初のリビングにおけるシーンでは<美星が左、昴が右>として映し出されていたにも関わらず、昴の部屋では<昴が左、美星が右>として映し出されていることがわかります。このように立ち位置までにも変化を付けることで、昴の優勢であった状況が劣勢になってしまうという変化に気が付くことができるのではないでしょうか。

5.智花の心情


基準線という事柄以外にも、バスケコートが映し出されるカットがとても面白かった。というのも、一番手前にあるボールを必要以上に大きく描写し、かつボールを散りばめて配置しているのです。

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このように手前にあるものを必要以上に大きく描写することでコートの奥行きが、さらにボールを散りばめて配置することで大きさ(広さ)が強く意識させる印象的なレイアウトになっているのではないないでしょうか。

それに加えて面白いレイアウトということでしたら、第2話において智花が昴の家に足を運ぶシーンがありました。その際の状況というものは、昴がコーチを務めるという当初の約束の期日が経過しようとしていたため、以降も昴にコーチを継続してもらう旨を智花が昴に伝えることを決心し、一歩も後ろに引くことのできないというものでした。

そこで、昴の家の庭における2人を見てみることにしたいと思います。

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するとどちらにも、智花の背後には大きな柱が配置されており、まさに一歩も後ろに引くことのできない智花の決心が表れているかのようなレイアウトになっています。それに智花がバスケットボールを手に持っている方では、昴が柱(一歩も後ろに引くことのできない智花の決心)を強調するかのように、音を立てながら柱に触れており、智花の心情が伝わってくるかのようなのです。

また、第4話において河原で花火をしているシーンがありましたが、そこでも目的の試合が終了した後もコーチを継続してもらう旨を智花が昴に伝えるもののそれを断る昴に対して、美星は智花が50本フリースローを決めることができたら受け入れることにするという提案をします。

当初、智花は足をモジモジさせていたり、表情などからも智花の不安そうな心情がうかがえます。ですが、美星の提案を耳にするや否や、昴をコーチにするために50本フリースローを決めようと決心していることが表情からうかがえるように思われます。

それに、このシーンでは昴が花火に火を付けようとしていました。

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そこで、初めは火がなかなか付かなかったにも関わらず、最終的に火が付いているところを見ますと、智花の決心した(心に火が付いた)ということが伝わってくるかのようなのです。

6.結語


これまで、主に基準線ということに焦点をあててキャラクターについて言及してきたが、キャラクターの特徴であったりおかれてる状況がよく伝わってくるかのようだったのではないでしょうか。

それに花火をしているシーンなどを見ますと、実際においてもやはり夏なんだな、8月14日の夏コミが近いのだなということを実感しさせれらます。

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