こんにちは、おはぎです。

今回は私の好きなゲームのOPを紹介したいと思います。

アニメでもゲームでもOPは華であり、その作品の顔です。 
言い換えれば、その作品の旨味が凝縮されたものでもあります。
特にゲームのOPは気合の入ったモノは凄い!と感じます。

何回観ても、飽きないですし、うっかりしてると、
半日、同じOPを見続けて過ごす事にもなりかねません!!

(現に以下で紹介するOPのうち何本かでそうした経験をしています)

おそらくゲームのOPが劇的に進化したのは、
90年後半のプレステとセガサターンの登場時からでしょう。
大容量の扱いが可能になった事とゲームバブルだった90年代後半から00年代初頭において
OPに潤沢な予算が与えられたのが、大きな要因だったと思います。
また、90年代後半はゲームがムービー的表現を模索時期でもあったので、
アニメのOPのような表現をゲームのOPがどんどん取り入れていた時期でもありました。

さて今回、ご紹介するOPの基準ですが
「アニメっぽい事 作画でキャラが動く」この一点になります。

一概にゲームのOPといっても、
アニメのOPに近いものと実写風やCGを駆使したものに分けられると思います。
まぁ私はアニメが好きなので、今回はアニメのノリで作られたゲームのOPを紹介します。

それでは、ご覧下さい。

①攻殻機動隊 (1997年)



ムービー監督・絵コンテ・演出:北久保弘之   作画監督:川元利浩
原画:新井浩一 井上俊之 江面久 海谷敏久 川元利浩 児山昌弘 
星和伸 堀内博之 村木靖 吉成鋼 吉成曜 磯光雄 小村方宏治 
池原百合子 鍋田香代子 濱名孝行 工原しげき 石井明治 栗尾昌宏
制作:プロダクション I.G

解説
劇場版の「攻殻機動隊」のアニメ―ションも凄かったけど、
14年前のプレステの技術でここまで表現できた意味でエポックメイキングなOPです。
北久保監督の圧倒的な映像センスをマジマジと見せつけてくれます。
見所は川元さん作画の草薙素子の可愛いところですね。
このOPが評価されたのか、プロダクション I.Gはその後、ゲームのOPを多数手がけます。
(やるドラなんて企画にもつながるのかも)

というか原画のメンツ凄すぎ・・・


②テイルズオブディスティニー(1997年)



アニメーション監督:岡村天斎 
アニメーションキャラクターデザイン/OP作画監督:松竹徳幸 イベント作画監督:江面久 
原画:斉藤卓也 羽山賢二 西村博之 今掛勇 児山晶弘 工原しげき ねこまたや 岡村豊
制作:プロダクション I.G

解説
おそらくアニメのOP的なノリを積極的に取り入れたのがテイルズシリーズでしょう。
その為、テイルズシリーズはOPが作品のウリの一つとも言われています。
テイルズのOPはエターニアやアビスの作画が凄くて、どれを選ぶのに苦労しましたが、
初めてプレイしたのがデスティニーだったのでこれを選びました。
主人公のスタンが剣を振るうシーンが好きですね。
DEENの「夢であるように」は名曲です。


③イースⅡ イースエターナル版(1998年) 



OP制作:新海誠

解説
新海誠さんが日本ファルコム在籍時に作り上げた名OPです。
「ほしのこえ」の2年前にこれを作り上げていた意味で、
またwindows98が主流だった頃にこのクオリティ。
新海さんは、最初から新海さんだった事が証明されるOPです。
表現的にアニメOPっぽくないかもしれませんが、女性の髪のなびかせ方はアニメっぽいです。
またゲーム音楽の大家、古代祐三さんの曲に合わせた、気持ち良い映像が魅力的です。


ef - a fairy tale of the two.(2006年)



OP制作:新海誠

解説
もう一つ、新海さん。新海の真骨頂が発揮された、素晴らしい・神々しいOPです。
新海さんの頂点の一つではないでしょうか?
サビの歌詞「巡りーあう」に合わせたダイナミックなカメラワーク、
また歌詞の「空高く」に合わせたカット割りは見事すぎます!
新海さんは長編も作れますが、やはり最も新海さんの才能が発揮されるのは
こうしたPVやOPだと思うのです。天門さんの楽曲もまた素晴らしい!!
新海さんの手掛けたOPでは「はるのあしおと_春」もお勧めです。


⑤WILD ARMS 2nd IGNITION(1999年)



監督:岡村天斎 絵コンテ:岡村天斎、安藤真裕
キャラクターデザイン・作画監督:斎藤卓也
原画:岸田隆宏 児山昌弘 中谷誠一 安藤真裕 西田亜沙子 伊藤嘉之 門智昭 吉田徹
   入江健司 西村博之 竹田逸子 浜名孝行 斎藤卓也 岡村天斎
制作:プロダクション I.G

解説
まず、なるけみちこさんの楽曲が素晴らしいです!
このOPは、まずみなさんに歌を聞いてほしいと思います。
その曲の中で、高レベルの作画が見所になっています。
OPはIG制作ですが、IGのゲームOPはここで紹介するサクラ大戦3とテイルズ以外にも
サモンナイト2やサービュランスといったOPも素晴らしいです。


⑥スカイガンナー(2001年)



OPアニメーションキャラクターデザイナー:
朝来 昭子 作画監督:坂崎忠
制作:GONZO

解説
最近知ったのですが、これは中々の良OPです。
清々しい歌声に流れて、優しさを感じさせるキャラクターデザインは
このゲームの作品世界の広がりと奥深さを感じさせてくれます。
(歌声で泣きそうになります)
見所は空中戦闘ですね。煙や雲のエフェクトも気持ちが良いです。


⑦サクラ大戦3 〜巴里は燃えているか〜(2001年)



OPコンテ・演出:竹内敦志  OP作画監督:亀井幹太 
OP原画:黄瀬和哉 池田克己 橋本浩一 荒川真嗣 津幡住明、
鍵山亜子 関口雅弘 高田弘 定井秀樹 尾形雄二 たけぽん
才木康寛 大塚八愛 黒澤治 横川憲二 後藤圭二 堀内博之 吉成鋼 
制作:プロダクション I.G

解説
当時高価だったCG制作の為に、1分半程度の映像に3億をも費やしたといわれるOPです。
この作品において、ゲームのOPは一つの頂点を極めたといっても良いでしょう。
当時、友人がサクラ大戦3を買った時、ついでにOPを見せてもらったのですが
余りの破格の出来に口をあんぐりさせたものです。
10年経ったCG表現も、まだまだ遜色を感じさせずにカッコイイというのは凄いです。
最大の見どころは最後の「夢と希望と明日の~」って歌詞に合わせて
衣装をまとった巴里歌劇団が会釈をするシーン。
大胆なカメラワークと、繊細すぎる作画。さすが吉成鋼さんです。


⑧タツノコファイト(2000年)



監督・絵コンテ・演出:新房昭之 全体OP作監:工原しげき 作画監督:井口忠一、坂本大二郎

解説
タツノコの往年ヒーローが結集したゲームです。
今大人気の新房さんの演出の地が出ているOPだと思います。
記号的なオブジェを多数配置したり、画面を真っ赤にした画面作りは、
「まどか★マギカ」にも通じる所がある
と思います。
新房さんは最近のお仕事より、こうした仕事の方が好きだったりしますので、
シャフト以降の新房さんしか知らない人には見てほしいOPですね。


⑨THE GOD OF DEATH (2005年)



絵コンテ:新房昭之 演出:わたなべじゅんいち 作画監督:吉田潤

解説
おそらく新房さんがアニメも含め、直接手掛けた最後のOPと言われています。
このゲームは18禁ですが、OP映像には18禁描写はありませんのでご安心を。
OP映像中盤辺りに女の子が踊ってるシーンがありますが、
そのシーンのパステル調の背景がシャフトっぽい空気を感じさせます。
新房さんは映像と音楽のシンクロのさせ方が大変気持ち良いです。
音に合わせてのカット割りが大胆かつ、音楽とも合っているのが凄いです。


⑩CARNIVAL(2004年)



絵コンテ・演出・全
原画:倉嶋丈康

解説
大人気アニメ「インフィニットストラトス(IS)」のキャラクターデザインの倉嶋丈康さんが
絵コンテから原画まで一人で手掛けた名OPです。
キャラの絵柄が「IS]をほうふつとさせるものがありますね。
こちらの絵の方がより倉嶋さんの地が出ていると思います。
見所は、最後の辺りのぐるぐる回る回るカメラワーク。
これを作画で表現しているから凄いです!!


⑪実況パワフルプロ野球11(2004年)



アニメーション監督・演出:北之原孝将 
作画監督:高橋博行 美術監督:鵜ノ口穣二
制作:京都アニメーション

解説
京都アニメーションが手掛けた名OPです。
どんな作品でも手を抜かない、丁寧な作画ぶりがこのOPでも発揮されています。
京アニには、京アニっぽい動かし方があるのだなぁと感じました。
見所は、全球団に見所ある描写をきちんと見せているのが良いですね。
あと大胆で実際にはありえない構図をワザと採用しているのが、絵的にカッコイイですね。


NAMCO x CAPCOM(2006年)



OP監督:今石洋行

解説
今石さんらしい、ダイナミックなアクションがカッコイイOP。
いっぱいキャラがいるのに、彼らにちゃんと見せ場を与えているのは凄いです。
OP後半のキャラ達が傷つき、倒れそうになっても、それでもくじけずに立ち上がり
敵を倒す演出は、この仕事の後に監督した「天元突破グレンラガン」の
物語展開をほうふつさせる内容
になっています。
今石さんの作家性すら感じさせるOP内容なのです。
また主題歌の作曲は古代祐三さん。さすがゲームのOPには欠かせない存在です。


⑫探偵オペラミルキィホームズ(2010年)



解説
アニメのOPとは打って変わって、ハイセンスでカッコイイOPに仕上がっています。
このセンスの良さは、凄いです。圧巻の一言。
私のイメージでいうと「ef」の大沼心さんの仕事に近い印象です。
まさかミルキィホームズのOPがここまでカッコ良くなってしまうとは。
色彩感覚・カット割り、キャラの配置の仕方など、素晴らしい。
もし2期をやるのなら、このOPを使ってもいいのではと思わせるぐらいです。


⑬BLAZBLUE(2009年)


絵コンテ・演出・作画監督・原画:田中宏紀


解説
今をときめくハイパーアニメーター、田中宏紀さんのOPです。
芝居・アクション・エフェクト、どこをとっても金太郎飴のように田中さんです。
その為、1分半の密度の濃い田中ワールドを十分に堪能できます。この時間は幸せです。


終わりに

いかがでしたでしょうか。
ゲームのOPってアニメのOPより自由に表現できる部分もあって
映像的に面白い描写がたくさん見られます。
そしてOPの魅力は映像的快感の高さですね。まさにドラッグ。

今回、紹介する作品が数年前からそれ以上前のものが多くなってしまったのは、
私が最近のゲームOPを見る機会が少なくなって来たからです。
なので、新しいアニメっぽいゲームOPがあったら教えてください。


おまけ

・いただきじゃんがりあんR(2005年)


 
このセンスの良さは只者ではないです!!
気持ち良さを最大限に追求したこのOPは理想形の一つと言っても良いでしょう。

当時(2005年)、このセンスに対抗できたアニメOPと言えば
「ぱにぽにだっしゅ」しか無かったでしょう。
初めて見た時、ゲームのOPの中では一番腰を抜かしました~♪
 
やっぱOPはええわ!!