2011.01.04 暫定版公開
2011.01.05 サンキョー・月詠追加
2011.01.18 サイと・ゲスト(アニ☆ブロ)追加

2010年10-12月期に放送されたアニメ作品をアニプレッション!!の参加者でレビューしました。
 ※暫定版から追記する形で 2011.01.18 に完成しました。

これから追加参加者を募集して、更新します。
※画像をクリックすると、大きな画像で見ることが出来ます。

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アニ☆ブロぶろぐ
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<今季総括>

おパゲーヌス(妄想詩人の手記
事前に期待されていた作品も多かったけれど、それ以上に面白いと思える作品が多かった。視聴していたほとんどのアニメに、「今期最も○○な作品!」と名付けたくなるような、それぞれなりに工夫を凝らした作品に溢れていた。まるでおもちゃ箱のようなそれは、今後のアニメ界変革の布石となり得るか? 来期以降の作品も期待して見守っていきたい。

おはぎ(失われた何か
まず作品数が多かった。内容もバラエティなので、作品の見方の引き出しが多い人には豊作である可能性が高いシーズンだった。アニメの見方は千差万別で良いし、制作者の戦い方もまた同様である。問題は視聴者が作品と対峙して何を発見できるかにある。

メルクマール(メルクマール
今期は豊作だったかと。特にラブコメが良くて、『俺妹』、『えむえむっ』、『神のみぞ知る世界』などが印象的。単に萌えキャラがいるだけではなく、キャラの内面に踏み込んだストーリーや、作りこまれたコメディがあり、萌えアニメも進化したなと感じさせる。
あと、今期ものとは言いがたいけれど、『刀語』は出会えて幸せな作品だった。西尾維新作品のアニメ化には今後も期待したい。 

ヨーク(所詮、すべては戯言なんだよ
今季は全体的に質の高いコメディが増えて、マジメにストーリーを追う作品はざくろぐらいだったと思う。笑って楽しめればそれでいい。なので、メディアの売れ行きはそれほど芳しくないのでは、と思う。一回見ればそれでいいというものが多く、コレクターアイテムとして熱狂的になった作品は少なかったように思う。ギャルゲー・エロゲー原作とそれをメタとして扱う作品など面白い構図が見れて、それぞれが競い合い批判し合い、話題に事欠かなかったという意味ではかなり楽しめました。

夜風(穹翔ける星
入り込める作品が今期は多かったように思える。 神のみは絶妙なエッセンスが特に効いていたと思う。 また賛否両論を呼ぶ作品が多かったように思う。 つまり原作にないエッセンスが付け加えられた作品が多かった。 これからこのエッセンスがこれからも重要になってくると思う。

ばると(最高の夢を
最近梶井基次郎『檸檬』を読み返して、かつては退屈だったこの小説をいまは面白く読めているということは、小説の読み方が変わったのかもしれないということを感じた。アニメも同様に、観方が変わったのかもしれない。かつて私は深夜アニメの脚本力不足を嘆いていた。しかし、そんな私自身が、最近はアニメにストーリー以外のものを見ている気がしてならない・・・・・・『もっとToLoveる』『俺の妹がこんなに可愛いわけがない』『アマガミSS』などの番組を観ていてこう感じた。

月詠(刹那的虹色世界
種類豊富なアニメが多く、そうした中で個々の作品が少しでも他作品と差異化を示そうと創意工夫を見ることが出来た1クールであった。そのため、アニメに物語を求める人も、笑えることを求める人も、萌えやセクシーさを求める人も何かしら楽しめる作品があったのではないだろうか。その分だけ、来期の作品たちは高いハードルに挑むことになり、その反動で評価や感想が辛くなるのではないかと思う。逆に、高いハードルを乗り越える作品が来期出て来るようなら、それは早くも2011年を代表するだけのアニメになる可能性もある。

サイと(サイとはいかが?
心の底から楽しいと思って、好きだと言い張れるようなアニメに出会えませんでしたが、ほとんどのアニメが最後まで観たくなるレベルを越えて作られており、安定した1クールだったと感じます。事前情報や強い原作力から判断して、今期は全話を一気に視聴するスタイルに挑戦しましたが、途中で挫折するアニメが少なかったことも今期の質が高かったことを証明していると思います。特に「ヨスガノソラ」「それでも町は廻っている」が終盤に掛けての引き込みが強く、がっつり見入ってしまいました。レビューで耳レベルと言及しましたが、今期は実にBGMだけで心打つ作品が多く、先に挙げた二作品もBGMの力が引き込む勢いを強くしました。