同人誌『アニプレッションvol.1』は
コミックマーケット79(3日目)にて頒布します。


 『アニプレッション Vol.1』
場所: コミックマーケット79
日時: 2010年12月31日(金)(3日目)
サークル名:アニプレッション
配置    :東P-49a
頒布価格 :500円(124ページ)

表紙

この本はアニメブロガー達の想いをブログだけという形以外にも何か形にしたい。皆様に届けたいという切なる気持ちで作りました。アニメに関する議論はますます活発化し、楽しみ方・視点が多様化しているといって良いでしょう。この本はこうした多様化するアニメの楽しみ方や視点に対して、また別な角度での楽しみ方や視点を提供していきたい事をテーマにしています。

この本のテーマは大きく分けて4つになります。

・アニメ全体についての論考を行う「アニメ論」
・個別の作品考察を行う「作品考察」
・アニメにとって重要な原作のあり方を問う「アニメと原作の関係」
・具体的にアニメを楽しむ方法を提示する「アニメの楽しみ方」

この4つのテーマを包括し、アニメの見る事、語る事の新たなる可能性を追求していきます。


アニプレッション vol.1 目次
第1章 アニメ論
  1. アニメはもっと面白くなる
    神酒原(みきはら) (もす!)
  2. アニメは虚構の先に何を描くか ~その価値と可能性の一端を探る~
    おパゲーヌス (妄想詩人の手記)
  3. ラブストーリー分類学序説
    メルクマール (メルクマール)
第2章 作品考察
  1. セカイと対立する自己肯定のハルヒイズムと自己否定のナガトイズム――『涼宮ハルヒの消失』
    ヨーク (所詮、すべては戯言なんだよ)
  2. 衛宮士郎から見る現代の主人公論――『Fate/stay night』
    月詠 (刹那的虹色世界)
  3. 張りぼての友情――『とある科学の超電磁砲』
    tatsuzawa
  4. 『ソ・ラ・ノ・ヲ・ト』の魅力を考える
    uhd (アニメを考えるブログ)
  5. 苦あれば楽あり楽観主義の極致~ぼっちじゃないから恥ずかしくないもん~ ――『けいおん!!』
    ヨーク
第3章 アニメと原作の関係
  1. エロゲを原作とするアニメーション作品の行く末~『ヨスガノソラ』と『FORTUNE ARTERIAL 赤い約束』を例に~
    めりんだ (混沌-chaos-という名のクロニクル)
  2. ADVゲーム原作アニメーションの過去と現在とこれからと~多次元世界超越者【タイムトラベラー】~
    夜風 (穹翔ける星)
  3. 原作『To LOVE る』は何を到達点としているのか-アニメ『もっと To LOVE る』との対比の中で
    のんたん (のんたんのanime大好きブログ)
第4章 アニメの楽しみ方
  1. アニメ作品及び、それに伴なうWebラジオ番組との付き合い方
    サンキョー (Welcome to our adolescence.)
  2. 2000年代雑感 ~変わりゆくアニメのイメージ~
    ばると (最高の夢を)
  3. アニメに合うお菓子ランキング
    サイと(サイとはいかが?)
  4. 現役在校生が語る!『おおきく振りかぶって』西浦高校現地レポート
    アンドルセン (あにめっき)
座談会
  • 2010年のアニメについて語ろう!
    おはぎ×おパゲーヌス×サイと×ばると×月詠×ヨーク×神酒原×サンキョー×夜風×uhd

スタッフ


【表紙イラスト】
Mochi-pon (満天の星空の下で)

【本文イラスト】
がりモル (あるアッタカサの日常)

【編集協力】
おパゲーヌス・uhd

【編集】
おはぎ (失われた何か)


ここからは、各記事の簡単なご紹介をします。

第1章 アニメ論

・アニメはもっと面白くなる:神酒原(みきはら)
アニメをより面白く鑑賞するにはどうした態度で臨めばよいのか?。この問いに筆者は「自分で面白さを制限しない」「下を見ないで上を見ようとする」「作り手と受け手が近づく姿勢が大事」と主張します。筆者の熱意あふれる姿勢こそがアニメを楽しく・面白く見られる秘訣だと感じさせる論考です。

・アニメは虚構の先に何を描くか ~その価値と可能性の一端を探る~:おパゲーヌス
アニメはフィクションこそ最大の魅力と主張する筆者。筆者はアニメの虚構性に着目し、虚構性の追求こそがアニメ表現の最大の強みであり、新しいアニメ表現の可能性につながる事について、「輝きのタクト」等の作品の演出を取り上げながら論じています。アニメの表現、演出そのものを考察する時に一読して頂きたい論考です。

・ラブストーリー分類学序説:メルクマール
男女の恋愛を取り扱うラブストーリー作品の分類を、生物学の植物の分類理論から援用しアニメの物語構造分析で展開する大胆な取組みです。人文科学・社会科学的アプローチが締めるアニメの語りを自然科学の領域から挑戦しています。また自然科学の理論と芸術分野に属すると考えられるアニメを掛け合わせることで、アニメを語る新しい可能性を論じた貴重な論考になっています。


●第2章 作品考察

・セカイと対立する自己肯定のハルヒイズムと自己否定のナガトイズム――『涼宮ハルヒの消失』:ヨーク
映画『涼宮ハルヒの消失』を、自己肯定・非日常を望む涼宮ハルヒの「ハルヒイズム」と自己否定と自己擁護をする長門有希の「ナガトイズム」。それぞれの「イズム」の対比を試みる事で作品内の奥行きを獲得した事を論じています。

・衛宮士郎から見る現代の主人公論――『Fate/stay night』:月詠
アニメは人生のバイブルになれるか。この事を『劇場版fate』の主人公、衛宮士郎の行動とその原理を取り上げ検証しています。そして借り物の動機でもそれも前に進むことを止めない衛宮士郎の姿から、現代の魅力ある主人公像とは何かを探っていきます。

・張りぼての友情――『とある科学の超電磁砲』:tatsuzawa
「とある科学の超電磁砲」の御坂美琴と佐天涙子の二人の関係に着目。本編上のテーマにおいて重要視されているように描かれた二人の友情が実は成立していないのでは、という切り口から、本編における御坂美琴の発言を取り上げながら、作品を愛ゆえに批判的に論じています。

・『ソ・ラ・ノ・ヲ・ト』の魅力を考える:uhd
アニメノチカラ『ソ・ラ・ノ・ヲ・ト』を取り上げ、主にネット上で寄せられた作品の批判点に対して一つ一つ反論を試みながら、キャラクターや個別の描写を吟味しつつ全体像を浮き彫りにした論考になっています。そして筆者の作品解釈を提示する事で、本作の魅力を伝える珠玉の論考となっています。

・苦あれば楽あり楽観主義の極致~ぼっちじゃないから恥ずかしくないもん~ ――『けいおん!!』:ヨーク
人気キャラクター中野梓の言動から「けいおん!」を語っています。ネット上で話題になった「あずにゃんぼっち問題」も取り上げ、あずにゃんはぼっちでは無いという視点から考察するなど様々な角度から作品世界の切り取りを試みています。


●第3章 アニメと原作の関係

・ADVゲーム原作アニメーションの過去と現在とこれからと~多次元世界超越者【タイムトラベラー】~:夜風
PC18禁ゲーム原作アニメのあり方と今後を様々な作品から取り上げています。シリーズ構成のあり方からの考察が中心であり、アニメとゲームのシナリオの制作手法の違いが内容の乖離を引き起こしている事を追及しています。特に氏の一押し作品でもある『ヨスガノソラ』に焦点を当てている内容になっています。

・エロゲを原作とするアニメーション作品の行く末~『ヨスガノソラ』と『FORTUNE ARTERIAL 赤い約束』を例に~:めりんだ
PC18禁ゲーム原作のアニメ化の傾向を分類し、今後の行く末に焦点を当てています。夜風さんと同じ問題意識が伺える内容です。それだけ、このジャンルのアニメ化が興味深い題材である事がわかります。また今後アニメ化を希望するタイトルを挙げる試みは、視聴者・受け手の想像する楽しみという点からみて面白いです。

・原作『To LOVE る』は何を到達点としているのか-アニメ『もっと To LOVE る』との対比の中で:のんたん
『To Loveる』のヒロインの一人である古手川唯の魅力について原作との比較を用いての論考しています。彼女の魅力を分類し、分析を行っています。本作はアニメと原作という視点からは中々語られる機会が無いので、ぜひ一読の論考です。


・第4章 アニメの楽しみ方

・アニメ作品及び、それに伴なうWebラジオ番組との付き合い方:サンキョー
今後の動向が注目されるメディア「Webラジオ」のあり方についての論考です。現場の宣伝マンの「webラジオ」についての発言を紹介しつつ、「Webラジオ」を副産物としてではなく、作品そのものであるという切り口は氏の高い情報収集力の証明とメディアに対する鋭い洞察に溢れたものになっています。

・2000年代雑感 ~変わりゆくアニメのイメージ~:ばると
アニメもTV番組であるという切り口から、2000年代のアニメのフレームワークをMBS/TBSの土6・日5枠に求め、2000年代のアニメの大まかな流れを俯瞰したものになっています。昨今、よく言及される「物語不在」に関しても言及するなど、氏の対象の広さと深さを感じさせる内容になっています。

・アニメに合うお菓子ランキング:サイと
アニメに合うお菓子とは何かというとてもユニークな切り口での論考です。食べた人間にしかわからない、アニメを鑑賞する際に合うものと合わないものをレビューしました。

・現役在校生が語る!『おおきく振りかぶって』西浦高校現地レポート:アンドルセン
氏が通っている学校が『大きく振りかぶって』のモデル校である事から、作品内で映し出された場所を中心に写真撮影を行いました。そして撮影場所とアニメ本編についての描写の違いや、校内の様子や特徴をレポートしてました。外部の人間では中々見られない校内の様子を「聖地巡礼」のように巡り、学生にしかわからない学校の実態を報告した貴重な内容となっています。


●座談会

2010年のアニメについて語ろう

2010年のアニメを全体的に俯瞰した場合何が見えてくるのか?
この座談会ではけいおん ! Angel beats! アニメノチカラ ツイッター 各製作会社の宣伝マンの活躍 物語不在 といったテーマを中心に語っています。


表紙イラストはMochi-ponさん 扉絵・本文内イラストはがりモルさんに5点担当しました。

以上、『アニメプレッション vol.1』は全124Pとなります。

それでは、コミケにてお会いしましょう。